中国旅行添乗員レポート

VOL.7 2010年9月22日発  8日間 横浜支店 手塚美寿々
横浜支店
手塚美寿々
北京-ウルムチ-カシュガル-ホータン-ニヤ-沙漠公路-クチャ-ウルムチ-北京
NHK学園海外スクーリング シルクロードを訪ねて ~タクラマカン砂漠縦断の旅~

1日目
成田

北京

ウルムチ
2日目
ウルムチ

カシュガル
3日目
カシュガル

ホータン
4日目
ホータン

ニヤ
5日目
ニヤ

沙漠公路

クチャ
6日目
クチャ

ウルムチ
7日目
ウルムチ

北京
8日目
北京

成田



 1日目:成田→北京→ウルムチ
旅程マップ
朝9時発のCA422便にて北京へ。
定刻どおりに北京第3ターミナルに到着したものの、国内線乗り換えカウンターに行くと、電光掲示板には「遅延」の表示が。元の予定では乗り換え所要時間1時間50分だったものが1時間増えて約3時間になってしまったため、お客様も時間をつぶすのに困ってしまいました。
3時間を思い思いに過ごしていただいた後、新疆ウイグル自治区区都・ウルムチに向けて飛行機が飛んだのは15時過ぎ。

北京からウルムチへは成田・北京間とほぼ同じ距離を約4時間かけて移動します。
黄土高原を越えて祁連山脈に沿って空を駆け、砂と砂利が入り混じる不毛の大地をしばらく見下ろしているとようやくウルムチに到着です。

本来の予定からはかなり遅れたものの、これもまた旅にはつきもののハプニング、と気を取り直し、現地ガイドで新疆滞在中お世話になる楊さん(女性)と合流して夕食へ。
ウルムチは区都だけあって夜もにぎやか。
ネオンが店の看板を彩り、人々は遅めの夕食を楽しんでいます。
その中に混ざって夕食をとった後はホテルへ。

今晩の宿泊ホテル・海徳大酒店はウルムチで一番良いホテルで、このツアーで利用するホテルの中でも1番良いホテルです。ロビーは広くないものの、朝食に使う2階のレストランまで吹き抜けになっており、開けた明るい造りになっています。奥にはバーカウンターもあり、カクテルなども造ってくれます。カウンターの前には手作りクッキーが可愛らしい小瓶に入って売られており、女性のお客様は心引かれたようでしたが、まだ旅は始まったばかり。ここで無駄遣いしてはいけない、と戒め、皆様お部屋に入って行かれました。
 
 
 2日目:ウルムチ→カシュガル 
5時半のモーニングコールで目覚め、朝食。
昨晩ロビーから見上げたレストランで朝食をとった後、バスに乗り込んで空港へ。
昨晩使ったターミナルとは別の古いターミナルでカシュガルへ向かいます。
ウルムチ→カシュガル上空 ウルムチ→カシュガル上空
ウルムチ→カシュガル上空 ウルムチ→カシュガル上空

カシュガルは総面積約165万平方キロメートルを誇る新疆ウイグル自治区のほぼ真ん中を東西に横断する天山山脈の南西の端にあります。
天山山脈の北側(北疆)にあるウルムチは漢族が多い都市ですが、南側(南疆)はウイグル族やカザフ族などが多い都市ばかり。南疆の大都市・カシュガルでも漢族の姿はあまり見かけません。街の雰囲気はウイグル族が信仰するイスラム教の雰囲気が強く、一般家屋はもちろん、デパートまでアラブ諸国と同じような建築物が多く、それだけ見ていると今自分がいる場所が中国であることを忘れそうになります。

頭に花帽子と呼ばれるイスラム教徒独特の帽子を載せた浅黒い肌に目鼻立ちがくっきりとした男性達が向かう先はモスクです。カシュガルの空港から直接街中へ向かった私達も、街の中心部にあるモザイクが美しい『エイティガール寺院』を訪れました。
エイティガール寺院外観 エイティガール寺院内観 エイティガール寺院内観
エイティガール寺院外観 エイティガール寺院内観 エイティガール寺院内観

幸い礼拝の時間ではなかったのでウイグルの皆さんの邪魔をすることなく寺院に入り、礼拝の時間になると敬虔な信者の方々が跪くカーペットの上を厳かな気分になりながら歩き、寺院に描かれた美しい装飾や僧侶が座る椅子や時計などを見学しました。

見学後はすぐ隣にある『職人街』を散策。
銀細工や絨毯などの小さなお店が軒を連ねる通りは活気に満ちており、途中、ウイグルの人々の主食であるナンの焼き立てを買って全員でつまみながら民芸品のお店を覗いていきました。

散策後は昼食です。
旧市街方面へバスで走ること約15分、瀟洒な内装でウイグルらしい雰囲気が楽しめる『米蘭餐庁』にてごく一般的なウイグル料理に皆さん興味津々のご様子。
ウイグル料理は羊肉と香辛料が特徴です。一緒に出されたヨーグルトで味を緩和しながらピリ辛で中華料理よりも幾分すっきりとした味のウイグル料理を楽しみました。

午後の最初の見学地は『アパク・ホージャ墓』です。
アパク・ホージャ墓 アパク・ホージャ墓 アパク・ホージャ墓
アパク・ホージャ墓  

日本人にとっては『香妃墓』という呼び名の方が馴染みがあるかもしれません。
香妃というのは清王朝時代、清皇帝に嫁いだ妃のことです。彼女の体からは良い香りがしたので、それにちなんで「香妃」と呼ばれたそうです。

アパク・ホージャ墓』は彼女の家のお墓です。もちろん、彼女のお墓も中にありますが、棺のみで遺体はありません。彼女の遺言では自分の亡骸は故郷に埋葬して欲しいとのことでしたが、当時の技術では清の都であり現在の首都でもある北京からウルムチまで亡骸をそのまま運ぶことはできず、ウルムチのお墓は衣冠塚となっています。棺が納められた建物は緑色の美しいタイルが張られたイスラム建築で、建物の前には香妃が好きだったバラの庭園が広がっていました。

日本とはかなり趣の違う美しい佇まいの墓地を見学した後は、ウルムチの人たちが日用品を買うバザールを散策しました。
ウイグル自治区の女性は信仰の度合いや宗派によって差はありますが、基本的にイスラム教の教義に従いスカーフを被る習慣があります。スカーフは原色に近い非常にカラフルなものばかり。スカートも同じようにカラフルなものが多く、バザールにはスカートの生地や色鮮やかなスカーフがところ狭しと並べられています。それはもう見ていて楽しくなるほどの鮮やかさです。また、日本では見たこともない不思議な匂いのする香辛料や変わった果物が棚に積んであり、皆様異国情緒溢れるバザールの光景を楽しみました。

夜は同行講師の堀内先生からの講義です。
先生は昨年の西安・敦煌に続き、2度目の同行。昨年参加されていない方にもわかりやすいように、シルクロードを伝って伝来された仏教について、その伝来ルートと教義を説明してくださいました。また、先生からはサプライズ・プレゼントが。先生が解釈を書かれ、つい先日出版されたばかりの仏教の教えの本を皆様に一冊ずつ無料で提供してくださったのです。故平山郁夫先生の絵が使われた手帳状の本は翌日から皆様必携の教科書になったのでした。
     
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