VOL.15 2013年12月1日発 8日間
ドイツのクリスマス・マーケット 
フランクフルト/ハノーファー/ケルン/デュッセルドルフ/シュトゥットガルト/ミュンヘン


 皆さんはドイツのクリスマス・マーケット(以下クリスマス市)に行ったことがあるでしょうか?
 2013年12月の添乗で、ドイツ北部のハノーファーと西部のケルン、デュッセルドルフ、南部のシュトゥットガルトとミュンヘンの5都市のクリスマス市を「はしご」しました。

 ドイツの町ごとに開かれるクリスマス市をたった5都市の印象で決めつけることは避けますが、大ざっぱに言って、北部はプロテスタントの厳格性の影響か、総じて暗い中でこじんまりしている印象を受けました。南部はカトリックの影響か、明るい雰囲気で俗っぽく感じました。いずれにしても、ドイツの人々が、夏が終わった後の暗くて寒く長い冬を乗り越えるには、オクトーバーフェストで浮かれまくって飲み狂い、歌い踊り、クリスマス市で友人や会社の同僚や夫婦や恋人やサークル仲間などと延々と飲んで食べて過ごすことが不可欠なのだということを理解できました。

 ハノーファーのクリスマス市は旧市街の広場と街路をぬって続いています。暗がりの中に屋台が並んでいたりします。他都市で見られなかったのは、小広場を針葉樹で囲って、地面に木くずを敷き詰めてフワフワにした「人口の森」を作って、その薄暗い中の屋台で飲んでしゃべりまくっていたことです。「森の民」と言われるドイツ人らしい雰囲気です。

 シュトゥットガルトのクリスマス市は歴史上はドレスデンに次いで2番目に古く、規模は最大だそうですが、ここでは屋台の屋根の上のデコレーションが凝っています。毎年デコレーション・コンテストがあるそうですが、大きなサンタを乗せた屋根やトナカイが首を突き出している軒先などを見ているだけでも退屈しません。
シュトゥットガルトのクリスマス市 シュトゥットガルトのクリスマス市
トナカイのデコレーション
シュトゥットガルトの
クリスマス市
 オクトーバーフェストではビールを飲み狂うわけですが、クリスマス市ではグリューワイン(ヴァイン)というのが定番です。しばしばホットワインと訳されて紹介されますが、ただワインを温めたわけではありません。一般には赤ワインにオレンジピールやシナモン、クローブなどの香辛料、砂糖やシロップを加えて火にかけたものです。もちろん、店(屋台)によって味が違います。また、店ごとに独自のカップを用意していて、グリューワインを頼むと一緒にカップ代を請求されます。カップには町の名前や名所の図柄などがプリントされていて、どれも可愛く、持ち帰りたくなりますが、このカップを返却すればカップ代を現金で返されます。今回の5都市では、おおまかにグリューワインが2.5~3.5ユーロ、カップ代が2~3ユーロでした。ミュンヘンのマリエン広場では靴下型のカップで飲ませる店があり、これが最も個性的なデザインでしたが、私はシュトゥットガルトの新宮殿前の店で出していた耐熱ガラスのカップを持ち帰りました(つまり買ったということ)。

 ここまでは、クリスマス市経験者なら常識の範囲内ですが、私が驚いたことはクリスマス市の飲み物はそれだけでは無いということです。もちろん、ホットチョコレートなどいろいろな飲み物が売られていますが、シュトゥットガルトでは「ブロンダー・エンジェル(金髪の天使の意か)」という名前で、白ワインのグリューワインがありました。やや甘くてトロ味があり、後味の良いものでした。アルザス地方では白ワインのグリューワインもあるそうですが、私には初見でした。さらに私にとって大発見だったのは、フォイヤーツァンゲンボウレという、ひと言で言えばグリューワインにラム酒を加えた飲み物です。一般的に湯のみ風の素焼きのカップで売っているので、グリューワインとの違いに気づいて、「何飲んでるの?」とドイツ人のカップルに聞いたら「グリューワインより強いお酒」と説明されたので試してみました。各都市のクリスマス市に最低1軒はありましたが、ドイツの年の瀬に家庭で飲む習慣があるそうです。日本のガイドブックでもほとんど紹介されていませんが、この味を覚えてしまうと1日に1杯は不可欠となります。

 次はもっと田舎のクリスマス市を見てみたいと思いました。こうした「発見」があるところが旅の最大の楽しみですね。
シュトゥットガルトのクリスマス市 ブロンダーエンジェル ハノーファーのクリスマス市
ミュンヘンのクリスマス市
グリューワインの看板
ミュンヘンのクリスマス市 ホイヤーツァンゲンボウレの看板



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